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事務局
大学職員「人間ネットワーク」
 事務局 下山 貴宏
 (京都文教大学)
 京都府宇治市槇島町千足80
⇒ご連絡は「各種お問合せ」フォームからお願いします

  
投稿者 : admin 投稿日時: 2015-10-27 (3804 ヒット)
【人間ネットワーク】

 平素は、本会の運営に対しましてご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 今般、下記のとおり第35回大会を開催することが決定いたしましたので、お知らせいたします。


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○ 開 催 日 程 : 平成27(2015)年11月28日(土)、11月29日(日)
             ※11月29日はオプショナルツアーを予定しています。

○ 会    場 : 広島工業大学 五日市キャンパス
             広島市佐伯区三宅2-1-1
                   http://www.it-hiroshima.ac.jp/about/access/itsukaichi/campus.html

○ スケジュール:  第35回人間ネットワーク開催要項 (PDFファイル 517KB)

○ 研修テーマ : 「 大学の使命 」 学生の主体的学びへの支援
               

○ 基 調 講 演 : 『 学びを促進する学習支援とアカデミック・アドバイジング 』
               清水 栄子 氏(愛媛大学 教育・学生支援機構 教育企画室)


○ 参 加 申 込 :
   ※受付は終了いたしました。なお今後の変更、追加等につきましては、
    直接takeyama(a)chikushi-u.ac.jp(竹山優子)までメールをお願いいたします。


○ 参 加 費 :
    ■研修会 :
     会  員         無料
     一般参加(会員以外) 1,500円
    ■情報交換会 :
      会員、一般共     5,000円




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投稿者 : admin 投稿日時: 2015-07-05 (4124 ヒット)
【人間ネットワーク】

大学の使命第7弾
『障がい学生支援と障害者差別解消法を考える~合理的配慮とは~』



 第34回大学職員ネットワークは、「大学の使命第7弾『障がい学生支援と障害者差別解消法を考える~合理的配慮とは~』」をテーマに、今年4月に新設された京都学園大学京都太秦キャンパスを会場に開催されました。全国から50名を超える大学職員が古き都に結集しました。全日程2日間のうち、初日は、木材を基調としたモダンな雰囲気が漂うキャンパスツアーを堪能後、基調講演・グループディスカッションを通じて本開催のメインテーマである「合理的配慮」について、思考を一段掘り下げました。会場内は途切れることなく熱気に包まれた研修会となりました。



 
◎キャンパスツアーの様子


                       



■基調講演: 「大学に求められる障害学生支援の現在」

京都大学学生総合支援センター
障害学生支援ルーム チーフコーディネーター<助教> 村田 淳 先生


多様化が進む学生への「合理的配慮」をいかにすべきか。社会の公器の一翼を担う大学は、この重要な課題に直面しています。今回、大学に求められる障がい学生への「合理的配慮」への理解を深めるため、斯界の第一線でご活躍されておられる村田先生にお越しいただき、ご講演をいただきました。

講演は4つの項目に沿って進められました。
1つ目は、村田先生はまず”障がい”とは何かを問われました。具体的には、現在の”障がい”について、我が国の関連法に定められる定義に論点を当て、「合理的配慮」の根本的な必要性について論じられました。それは、”障がい”とは「普通からの差異」だけと捉えることは不十分であり、加えて障がいがある者にとって日常や社会生活を営む上で障壁となるような社会の制度や慣行、観念といった「社会的障壁」も含まれることを認識しなければならないということを強調されました。
また「合理的配慮」の意味合いについても解説いただきました。合理的配慮とは本来“双方的な”という意味があり、一方の利益だけではなくもう一方の利益が得られるよう両者で合理的な「調整」を図っていくものであり、例えば大学においても学生本人や他者との関連、そして大学側にとってもいい配慮方法がないかと調整をすることであると、説明されました。

続いて2つ目は、大学における障がい学生支援の現状が以下のとおりご紹介されました。
・2016年4月に施行される「障害者差別解消法」に則して、大学における「合理的配慮」の提供が求められるようになったこと。
・国は、それを取り組むべき指針を今秋をめどに大学も含めた各事業分野別に示すこと。
・グローバルな視野に立ったとき、障がいのある学生数について、日本は欧米に比べて極端に少ない在籍率になっているが、潜在的には多くの者がおり、単純比較で理解することは禁物であること。その背景には、障がい者を受け入れる内面的な偏りや、抵抗感の大小等による障がい者への理解度が強く密接していること。
・国が今秋に示す指針の方向性として、文科省が2012年6月に設置した「障がいのある学生の修学支援に関する検討会」の第一次報告(2012年12月)内容をよく理解しておく必要性があり、各大学は支援窓口の設置や大学間ネットワークの形成が望まれること。とくに大学独自で解消することが出来ない、長期的課題では、行政と交渉するべき事柄も含まれている。


障がいの定義を皮切りに大学における現状を学んだ後3つ目は、合理的な配慮が最も困難な発達障がいを抱える学生について展開されました。
障がいの種類別において、全体の7割を超える発達障がい者数は、オフィシャルとして把握しているだけでこの10年間で約20倍も増加(2014年度時で2,722人)。とりわけ高等教育界では、発達障害者のうち、全体の約7割を自閉症スペクトラム障害(JASSOの調査上の表現は、高機能自閉症等)が占め、増加の主な要因として、診断できる医療機関の増加や社会的認知度の向上、特別支援教育において高等教育界へめざす「道」ができたことが挙げられます。このような産業界をはじめとする社会環境の変化を受けながら一方で、学生全体への質の保証度を高めるための教育システムの構築など年々複雑化している高等教育界では、そこに「障がい学生」への支援が加わり、対応する分野がより増加・複雑化している状況です。
発達障がいを主とする障がい学生への支援で最も大事なことの一つは、医学や心理的な相談が属する「個別支援」と授業や試験での合理的配慮が属する「修学支援」を正確に分類し、携わる教職員は、各取組みにおける現在の立ち位置が「個別支援」か「修学支援」かを常に意識しておく必要があること、同時に特に発達障がい学生自身が「社会や相対的な関係の中で何がニーズであるか」把握するというプロセスが支援のきっかけとなると述べられました。

そして最後の4つ目では、教育機関としての大学は、今後の社会を見据えた支援のあり方について、支援は一過性の問題の解消として捉えるのではなく4年間のプロセスを通じて自立した「社会人への移行」として認識することが肝要で、その上で我々教職員は積極的に当人へ働きかける姿勢が求められる。そのことは、一部の教職員の理解・行動に留まらず、全学的に共有してくことが必要であると強調され、本講演を締めくくられました。


■グループディスカッション: 「合理的配慮」を考える

村田先生の基調講演で、「合理的配慮」にかかる背景や求められる視点を学んだ後、本会の村山孝道副会長(京都文教大学)の先導のもと、グループディスカッションが行われました。「合理的配慮」について、理念・組織・支援の側面からテーマ設定され、計11班に分かかれた参加者は、所属する大学の取組みや問題点等を事例にして活発に意見交換がなされました。
  


グループディスカッション終了後、全体会場に移り、各グループの代表による「1分間ダイジェスト発表」で各グループ別の討議内容が発表されました。
発表後、村田先生からの講評では、全学的に「合理的配慮」の浸透を図る際、課題として非常勤教員への共有をはじめとする学内での共通の支援の重要性を挙げられました。その打開策の一つとして、全学的なガイドライン策定とハブ的な部署の構築が必要であるが、ひとつの専門部署に丸投げするようなものではなく、大学人全体が「集団守秘」の姿勢で、最終的には学生を社会へ送り出すという支援をすること、そしてその支援を充実させていくためには、実際の障がい学生と対応した際のノウハウを蓄積し、そのノウハウを次回に活かすための保存体制を確立させる必要がある点など、アドバイスをいただきました。
 

まだまだ尽きることない意見交換の余韻を残しつつ、研修会は終盤へ。
研修会閉会後、緑あふれる景観を背景に全体で記念撮影。一行は、本会の真髄である人と人とのつながりを一層深めるため、趣ある1両編成の嵐電に乗り、情報交換会場のある西院駅へ向かいました。




■情報交換会・オプショナルツアー: 参加者間の相互理解を深める

本会で、ネットワークづくりの大切な時間である情報交換会は、西院駅すぐ近くにある和やかなムードを醸す会場で開会されました。
坂口伊知郎大阪部会長(学校法人追手門学院)の司会のもと、西坂正雄京都部会長(龍谷大学)、石橋靖弘大阪部会長(学校法人常翔学園)からの歓迎挨拶に始まり、西直美理事長(熊本学園大学)の謝辞で気が引き締まり(?)、乾杯挨拶では早く喉を潤したい参加者一同の“想い”を敏感に感じ取り斉藤聡顧問(東海大学)から絶妙の発声。会場の名物である“エクストラコールド(ビール)”を高らかに掲げ、研修会に負けずと劣らない熱気に包まれた情報交換会となりました。


          

翌日は、古都京都を満喫すべく、「梅小路蒸気機関車舘」と隣接する「京都水族館」に出かけました。季節柄、雨模様となる心配がありましたが、参加者の“想い”が届いたかのような夏日のなか、歴史を語る蒸気機関車等を堪能しました。
参加者一行は、会場周辺から徒歩3分の「京都中央卸売市場」内「すし市場」で鮮魚に舌鼓をうつ“裏メニュー”を経て、龍谷大学大宮キャンパスに向かいました。

国の重要文化財に指定されている同キャンパス学舎の荘厳な外観に心を打たれた一行は、続いて、西本願寺前にある「龍谷ミュージアム」を見学しました。龍谷ミュージアムでは、龍谷大学様の心温まるお取り計らいで、仏教総合博物館として「仏教」の誕生と広がり示した展示物を拝見できました。最後は京都駅前の昼食会場で胃袋を満たし、次回広島大会での再会を約束して帰路につきました。。

    



この度は、会場をご提供いただいた京都学園大学様や京都大阪部会の皆様に、心から感謝いたします。次回、第35回大学職員「人間ネットワーク」広島大会は冬の開催です。詳細決まり次第こちらでご案内をいたします。またたくさんの方々とネットワークを広げ続けたいと思いますのでご参集ください。




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■研修参加者感想(アンケートより)

以下は、今回の参加者からアンケートに寄せていただいた意見の一部です。今回のテーマへの気づき、本会のサロン的な活動の一端をご覧ください。

・大学に戻ったら今日の話の共有化を進めたい。
・一部の職員に負担のかかりすぎない体制について今後考えていきたいです。
・「入学時、全学生に問診を行っている」お話がありました。自学で活かしたいと思いました。
・部署を越えた体制作り→どのテーマでも重要とされているが…
・障がいの内容をしっかり把握し、持ち味として大学の様々な活動と結びつけられるよう気をつけていきたいと思いました。また、学生と教職員間のサポートだけでなく、学生間同士のサポートを促すような雰囲気作りにも大事だと気付きました。
・合理的配慮(調整)を行うとなると、まさにgoalが人の数だけ生まれてくるのでいつも以上に「答えがない」テーマだということがわかりました。
・合理的配慮としてどうしていくべきか、イメージをつかむことができました。ありがとうございました。
・本務校に帰って学習支援の先生方へ朝一に報告します!今日経験したことを共有し、大学全体へその雰囲気が広がればと願ってます。
・いつもありがとうございました!本会の懐の広さにいつも感謝しております。
・支援を価値に変える、いい言葉だと思います。
・入学試験時の合理的配慮、というものの基準は、考える程に難しいな…と。
・たいへん勉強になりました。
・貴重な機会をありがとうございました。
・新しい視点でディスカッションを行うことができました。
・いつも素敵な会をありがとうございます。
・「いいね!」が良かったです!
・実行委員の方、京都学園大学の皆様、準備ありがとうございます。


投稿者 : admin 投稿日時: 2015-05-13 (4237 ヒット)
【人間ネットワーク】

 平素は、本会の運営に対しましてご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 今般、下記のとおり第34回大会を開催することが決定いたしましたので、お知らせいたします。


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○ 開 催 日 程 : 平成27(2015)年6月27日(土)、6月28日(日)
             ※6月28日はオプショナルツアーを予定しています。

○ 会    場 : 京都学園大学 京都太秦キャンパス
             京都市右京区山ノ内五反田町18番地
                      http://www.kyotogakuen.ac.jp/access/UzumasaCampus/

○ スケジュール:  第34回人間ネットワーク開催要項 (PDFファイル 720KB)

○ 研修テーマ : 「 大学の使命第7弾 」『 障がい学生支援と障害者差別解消法を考える~合理的配慮とは~ 』
               

○ 基 調 講 演 : 「 大学に求められる障害学生支援の現在 」
               村田 淳 氏(京都大学学生総合支援センター障害学生支援ルーム チーフコーディネーター<助教>)


○ 参 加 申 込 : 
   ※受付は終了いたしました。なお今後の変更、追加等につきましては、
    直接takeyama(a)chikushi-u.ac.jp(竹山優子)までメールをお願いいたします。



○ 参 加 費 :
    ■研修会 :
     会  員         無料
     一般参加(会員以外) 1,500円
    ■情報交換会 :
      会員、一般共     5,000円




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投稿者 : admin 投稿日時: 2015-01-11 (5239 ヒット)
【人間ネットワーク】

大学の使命第6弾『わたしたち職員が“育つ”学びとは』

 第33回大学職員人間ネットワークは、椙山女学園大学を会場に「大学の使命第6弾 『わたしたち職員が“育つ”学びとは』」を全体テーマとして開催されました。全国からの42名の参加者で、キャンパスツアー、基調講演、グループディスカッション、情報交換会の時間を通して、年々多様化する大学職員の業務の礎となる学びを伸ばすためのキャリアについてともに考える時間を持ちました。

◎キャンパスツアーの様子









会場校挨拶 椙山女学園
小林事務局長



■基調講演:キャリア成長に求められる学びの自己実現
  名城大学大学院 大学・学校づくり研究科長 池田輝政先生



 今回は『わたしたち職員が“育つ”学びとは』を研修のテーマとして、基調講演の講師に名城大学人間学部人間学科教授、大学院 大学・学校づくり研究科長の池田輝政先生に、「キャリア成長に求められる学びの自己実現」という演題でご講演をいただきました。
 池田先生は、今回の研修の目的に合致したテーマとして、“キャリア成長”・“自己実現”をキーワードにお話を進めてくださいました。
 前提として、“学び”と“キャリア成長”ということを考えるためには、“思考”の原点が大切であると示され、そのためには『理論的に正確なものを原点におく。』とご説明頂きました。
 本題では、まず“自己実現”についてMaslowの5段階理論についてご説明頂きました。Maslow の“欲求理論(よっきゅうりろん)とは、人間が健全に生きるための欲求を、「①生理的欲求(Physiological needs)、②安全の欲求(Safety needs)、③帰属と愛の欲求(Social needs / Love and belonging)、④承認(尊重)の欲求(Esteem)、⑤自己実現の欲求(Self-actualization)」の5段階の階層で体系化したものです。
 このお話の中で、『欠乏を充たす欲求を繰り返す(経験)ことで、バランスコントロールができるようになる。』とご説明頂き、児童期でセルフコントロールができないと、20代~30代で苦労することになること、それから、人間が絶えず成長しようとする生き物であるのは、自己実現の欲求に根源があることも解説いただきました。
 また「人間のキャリア成長(ライフとワーク)全体像を体系化」した、Donald E. Superの「Rainbow理論」についても触れ、『人は、ライフスパン(Life Span)によって役割が異なる。』ことを説明のうえ、「ライフステージで節目となる個人の役割と選択のダイナミックス」を解説される中で、本日のキーワードへの提言でもある『自分で決めないと成長はない。』とお話してくださいました。
 次に、“キャリア成長”のお話しに移り、先ほどの“自分で決める”ことに関して「選択に影響を与えるキャリア・アンカー(自己像の要素)の可視化」についてご説明頂きました。
 自己像の一部としてのキャリア・アンカーとは、アメリカの組織心理学者Edgar Henry Schein によって提唱された概念で、“自らのキャリアを選択する際に、最も大切な(どうしても犠牲にしたくない)価値観であり、自己実現欲求につながる錨のようなものであり、また、周囲が変化しても自己の内面で不動なもののこと”です。
 池田先生は、キャリア・アンカー(自己像)を「とくに確立期(22~35歳)における、キャリア選択を促進・抑制する自己概念」として、Scheinによるキャリア・アンカーの8分類を「①その道に秀でる(技術的・機能的能力)、②人と協働する経営管理の仕事(管理能力)、③自律と熱意を必要とする仕事(創造性)、④生活の安定と継続性(安全性 - 安定的)、⑤独立して新たな仕事をする(自律と独立)、⑥能力を生かして人の役に立つ(奉仕・社会献身)、⑦人のやらないことに挑戦(純粋な挑戦)、⑧仕事と生活の両立(ワーク・ライフバランス)」とご説明くださいました。
 この説明の中で、“自己成長”とは“悪い環境でも自ら作り変える”ことと例示され、『環境は与えられたものと考え、変えることが出来ないと思うと成長しない。逆にその環境を変えることが成長である。』とお話しくださいました。
 ご自身の経験と実績をモデルとして、キャリア成長について具体的にライフキャリア分析表を基に自己分析もご紹介いただきながら、「個性とは、自らの強みを発見し打ち出すこと」・「強みと弱みのメリハリをつけること」とお示し頂き、研究者としての自己のキャリア・アンカー(自己像)についてもお話しいただきました。
そして、大学という組織においての自己実現に関して、教職協働の難しさを「経営と教育の乖離」と表現されつつ、『外的要因(組織・仕事・仲間)に対峙することで、内的要因(自己像)の成長を促す。』と説明されました。“外的要因”を乗り越えてこそ、自己実現へ向かうことができるとのお話しをいただきました。
 基調講演の結びに、『キャリア成長に生かす、あるいはそれと効果的にリンクさせるには、自己実現の学びをどのように設計・開発し、振返りをしていけばよいのでしょうか。』という問題提議のうえ、一旦ご講演を終えられました。



■グループディスカッション:キャリア成長に生かす学びとは

  


 池田先生の講演を受けて、グループディスカッションをしました。5名ずつのグループに分かれて、「キャリア成長に生かす、自己実現の学びをどのように設計・開発し振り返りしていけばよいか」というテーマで、職位や大学の垣根を超えて、日頃大学人として考える学びや今後のキャリアについて話し合いました。その後全員がそれぞれのキャリアについて書きだした紙を掲示して皆で情報共有すると、感心の声や和やかな笑い声が湧き上がり、新たな自身の学びの発見にしていました。

          


■総括:「キャリアについて」池田先生より

 池田先生は参加者のグループディスカッションへも、アドバイスや質疑に応じていただきましたが、最後の総括の時に、次のようなお話しをされました。
 自己像である“本当の自分”を「(これまでのキャリア成長)÷私=本当の自分」という公式で説明され、『Being(何者であるか)⇒Doing(何者になるのか)を繰り返すことと、<何者であるか>と<何者になるのか>に対して外的要因である“支援”が加わり、キャリア成長する“本当の自分”の成長がある。』とご説明くださいました。
 最後にキャリア成長に不可欠な視点として、トヨタのカイゼン方式の源流とも言われるFrederick Winslow Taylor(テイラー)の「科学的管理法の原理」の4つの指摘から、「①じかに観察する、②提案する変更は必ず実験する、③従業員もマネージャーも、共に頻繁に実験すべし、④マネージャーはコーチであり、自ら問題解決をしてはならない」についてご説明いただきました。つまり成長過程の学び方として、学習者(学生・部下)は問題・課題の原因を調べ(観察)て仮説を立てる。次にその仮説を変更する場合も必ず検証(実験)を行う。そして学習者とともに指導者(教員・上司)も検証を行うが、指導者はコーチング理論に基づき、必ず学習者が自ら問題解決できるように導くことで成長を促すものであることを今回のテーマの結びとしてお話しいただき、池田先生からの講演と総括が終わりました。

 先生のお話しは、大変興味深く、今回のテーマである『わたしたち職員が“育つ”学びとは』に関して、“自己探求”・“自己省察”について、改めて考える機会を得ることができました。また、今回のお話しからも、組織としてチームで働くためには、他者への共感的理解が必要ですが、そのためにも”自分を知る”(自己像)が重要だということ、他者を尊敬し、結果自尊できれば、そのことが自己実現へのアプローチであると、再認識させていただきました。




■オプショナルツアー:国宝犬山城を目指して ~ユキニモマケズ~

 翌日は、オプショナルツアーとして国宝『犬山城』散策に出かけました。犬山遊園駅に着くころには雪が舞い始め、雪が降りしきる中を犬山城へ。登城後は、犬山城の東にある「有楽苑(うらくえん)」を訪れ、国宝茶室如庵、重要文化財旧正伝院書院、庭園を見学。城下町の散策など歴史・文化を堪能しました。
  昼食は、郷土料理の「とうふ田楽と菜飯」に舌鼓を打ち、佛教大学の水谷氏によるアクティブラーニングの実践演習を参加者全員で体験するなど、会員相互の親睦を深める時間を持ちました。
 6月の京都大会での再会を約束して、「イエ~イ!!」の掛け声で乾杯を行い、帰路につきました。








 次回、第34回大会は6月に京都で開催の予定です。たくさんの方々との出会いを、楽しみにしております。


投稿者 : admin 投稿日時: 2014-11-04 (4432 ヒット)
【人間ネットワーク】

 平素は、本会の運営に対しましてご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 今般、下記のとおり第33回大会及び総会を開催することが決定いたしましたので、お知らせいたします。



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○ 開 催 日 程 : 2014年12月13日(土)、12月14日(日)
             ※12月14日はオプショナルツアーを予定しています。

○ 会    場 : 椙山女学園大学
             名古屋市千種区星が丘元町17番3号
             http://www.sugiyama-u.ac.jp/sougou/access.html

○ スケジュール:  第33回人間ネットワーク開催要項 (PDFファイル 511KB)

○ 研修テーマ : 『大学の使命 第6弾』
             『わたしたち職員が“育つ”学びとは』


○ 基 調 講 演 :  「キャリア成長に求められる学びの自己実現」
               池田 輝政 氏
                 名城大学大学院 大学・学校づくり研究科長


○ 参 加 申 込 : 
   ※受付は終了いたしました。なお今後の変更、追加等につきましては、
    直接takeyama(a)chikushi-u.ac.jp(竹山優子)までメールをお願いいたします。



○ 参 加 費 :
    ■研修会 :
     会  員         無料
     一般参加(会員以外) 1,500円
    ■情報交換会 :
      会員、一般共     4,000円


■□【会員の皆様へ】□■
 当日は、本年度総会を11時30分より開催いたします。
 「申し込みフォーム」にて総会のご出欠をお知らせください。


 なお、ご欠席の方は、定期総会の議事委任について、以下のフォームもご登録ください。

  こちらのフォームよりご登録ください。

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投稿者 : admin 投稿日時: 2014-08-01 (4081 ヒット)
【人間ネットワーク】

大学の使命第5弾『職員があらためて知ること・問うこと』





≪初の国立大学会場開催≫

 今回の人間ネットワークは、平成26年6月28日、九州大学大橋キャンパスを会場に、大学の使命第5弾『職員があらためて知ること・問うこと』をテーマに開催し、キャンパスツアー・講演・グループ討議・情報交換を行いました。昨年度本会が、大学職員人間ネットワークと改称して初の国立大学での開催でした。当日の参加者は、私立大学職員、国立大学法人職員他合わせて64名で、会場内が熱気に包まれる研修会となりました。


 この記念すべき大会を会場校の九州大学芸術工学部との共催とし、キャンパスツアーでは、世界的な研究に使用されている施設や装置を見学しました。学部長はじめ教授陣が直接紹介してくださった施設等は、次のようなものでした。①「環境適応実験施設」:ヒトの環境適応能を詳細に検討することにより、健康で快適な生活環境や製品のあるべき条件を明らかにすることを目的とした世界最大規模の実験施設、②「デジタル工房」(総合研究棟):世界でも十数台しか稼働していない人体計測用の大型立体形状デジタル記録装置やモーションキャプチャ装置を設置した実験施設、③音響設計学科実験施設:日本で唯一「音響」の専門教育を行っている高等教育機関の実験室(無響室、音響樽)などです。教員や学生スタッフの説明を受けながら、実際に装置を動かして体験することができ、世界トップレベルで行われている研究活動の一端を肌で感じることができました。

 その後は、九州大学芸術工学部長 安河内 朗先生による「国立大学唯一の芸術工学部へようこそ!」という講演が行われ、一般的にはあまり馴染みのない「芸術工学」が目指していることについて教えていただきました。人の生活と密接に関わっているデザイン(設計)と、それを支える様々な専門的学問分野との融合によって、現代社会や人の生活が成り立っていることを学ぶことが出来ました。飛躍的に発展し、便利になり続ける私たちの生活環境の基礎は、こうした多くの専門的な学問分野や、それを修めた多様な人材から生まれていくことが分かり、「人間にとっての本当の快適さとは、本当の幸せとは、いったい何なのか」というようなことを、あらためて考える良い機会となりました。




■基調講演:――何だ!シリーズ――『改めて問う、“アウトカム”って何だ!』

九州共立大学教授・経済学部長 船戸高樹先生

 タイトルを『改めて問う、“アウトカム”って何だ!』とし、いま注目を集めている「ラーニング・アウトカム」について、大学マーケティング研究の先駆者である船戸先生にお越しいただき、ご講演を頂戴しました。船戸先生には、ラーニング・アウトカム設定の必要性と効果について、ラーニング・アウトカムの定義から説き起こし、達成状況計測の手法からそれに関わる大学職員の役割に至るまでの非常に濃い内容を約90分間に詰め込んでお話しをしていただきました。
 先生は、カリキュラム・マップ、ルーブリック、アクティブラーニング、GPAなどのカタカナ語の氾濫を取り上げ、アメリカの大学がどういう社会的背景を持ち課題があって使われているのかを理解しないままコトバだけを輸入し右往左往している大学教育の現状を、『大学は今、霧の中』と表現。迷路に入ってしまった大学人に今必要なのは“プロスペクト”、すなわち一歩立ち戻って展望することである、と示唆し、この講演の導入とされました。
 次いで、『大学教育とは何か?』、『大学生の質の低下とは何か?』という疑問を糸口に、“マーケットの変化を見逃さない”、“変化した学生に応じた教育を見つける”といった視座から、まずは大学教育の今日的意義・目的を確立することが重要で、とりわけ大学の環境は一様ではないのだから各大学は自らの環境を認識し、独自のミッション・教育内容を確立すべきだと論じられました。

 ラーニング・アウトカムについては、Connecticut大学やTulane大学での実際の取組みの紹介を下敷きに、「大学のミッションを受けて、学生が在学中に身につけることが期待される知識、能力、スキルなどを明示したもの」であると定義し、“大学の数だけアウトカムがある”とされ、さらに、ラーニング・アセスメントの手法の構築の必要性、ラーニング・アウトカム設定の必要性について論じられました。
 最後に、ここまで論じたラーニング・アウトカムに大学職員がいかに関わるかについて、大学職員の役割はアウトカムの確立とリサーチによる戦略確立にあることを示唆されました。
 まとめとして、GPA、カリキュラム・マップ、ルーブリックといった制度や手法はそれ自体が目的ではなくアウトカムを達成するために構成するパーツであること、アウトカムの確立はマーケティング戦略そのものであり、そのための第一歩は徹底したリサーチであることを改めて強調して講演を締められました。
 『マーケットは立ち止まらない。変化を見逃すな。』、『どんなに歴史と伝統がある大学も、過去にはすがれない。未来を切り開くのは、今を生きている者の使命だ。』というメッセージが心に残りました。 


■グループディスカッション:「正解」や「結論」を求めず、活発な意見の交換を!

 基調講演終了後、本会副会長 村山孝道(京都文教大学)からグループディスカッションの方法の説明がなされ、別会場に移ってディスカッションが行われました。
 10の班に分かれた参加者はアウトカムをキーワードに「高等教育の今日的意義を達成するために、大学職員はどうあるべきか」というテーマで各大学、各人の取組や経験を語り、また、意見を交わしました。

 再び全体で集まり、各グループの代表による「1分間ダイジェスト発表」で、リズミカルに全班の情報を共有できました。ある班では、自身の職員としてのアウトカムはしっかり成果につながっているのかを、改めて考える時間となったと発表。また、船戸氏の講演を受けて、退学率という数字だけにとらわれるのではなく、ひとりひとりの学生の生き方にどう、大学が寄り添えるかということの議論になったという班もありました。大学のミッションそして、それに基づくラーニング・アウトカムを、入学前から学生や社会に提示することが大切という意見も発表されました。
 最後に、船戸先生よる総括の中で、「各グループの発表はどれも”正解”である。もう議論は熟した。次はアクティビティだ!」と、具体的な行動へと促される激励の言葉を頂き、終了となりました。


■情報交換会およびオプショナルツアー:人と人とのつながりが全ての基本
 

 夕刻からは場所を福岡市内へ移して、本会の真髄でもある人のつながりをより、広げ深める時間。ネットワークづくりの大切な時間です。全国から集った参加者同士、友好を深めました。本会設立当初からの会員も、今回初参加の方も、一緒になって肩を並べあって語らいました。途中で、地区別での恒例の自己紹介や、名物争奪戦のじゃんけん大会を挟み、最後は本会ならではの「五本締め」で、声高らかに一つになって一次会を終えました。予報で心配されていた雨も全く心配なく、その後も遅くまでずっと一緒に集い博多の夜を満喫しました。


        


 翌日は太宰府へのオプショナルツアーに出かけました。この日はたまたま西鉄電車の観光列車「旅人」が運行開始100日目。記念行事などにも見送られて、道中から「古(いにしへ)の都」の歴史を満喫しました。太宰府天満宮、竈戸神社、九州国立博物館……。それぞれに歴史を堪能した後は、天満宮近くで、お昼の宴を持ちました。
 貸し切りバスに揺られながら名残り惜しさをかみしめつつ、次回秋の東海大会での再会を約束して、それぞれ帰路につきました。

                




≪その他 アンケートより≫

 今大会ではアンケートを実施し、参加者の意見をまとめました。その中からほんの一部ですが、参加者の意見を以下に紹介いたします。
  ・九州大学芸術工学部の最新の技術、普段見ることがない施設に圧倒されました。
  ・学生、担当教員からのキャンパスツアーの説明が大変印象深かった。
  ・ラーニングアウトカムについて、今回よく理解できました。
  ・自分の仕事に対する意識が変わった。
  ・大学によって求めるもの、求められているものが異なる。自大学の環境を考えるいい機会になった。
  ・アメリカの動向も含め、大学の特色を生かしたアウトカムを目指せばいいと説いていただいた。
  ・グループディスカッションが少人数で気軽に話せてアッという間だった。
  ・学生に対する職員の関わり方など、意見交換ができました。
  ・大学内の組織の現状は、どこも同じ悩みを抱えている。
  ・若手の新鮮な意見を聞いて、原点に戻れました。
  ・リサーチ、分析、経営戦略につなげることが出来る能力を職員が持つこと、その為に人材開発の仕組みづくりを考えたい。
  ・教員も職員も本質は、大学人であると再認識しました。
  ・このようなネットワークの存在は貴重。初参加でしたが、刺激的、そして感心。

多くの参加者が、新たな気づきと新たな目標を持つことが出来たようです。次回もより多くの皆様のご参加をお待ちしております。

次回、秋の大会は東海において開催されます。

    


投稿者 : admin 投稿日時: 2014-05-15 (4594 ヒット)
【人間ネットワーク】

 平素は、本会の運営に対しましてご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 今般、第32回大学職員人間ネットワークを九州大学芸術工学部との共催により、以下のとおり実施いたします。
本会初の国立大学での開催です。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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第32回人間ネットワーク【6/28福岡】(九州大学芸術工学部共催)のお知らせ


≪開催要項≫ 詳細はこちらの第32回開催要項をご覧ください。

≪開催概略≫

○開催テーマ  「大学の使命第5弾」 『職員があらためて知ること・問うこと』

○開 催 日 時 平成26(2014)年6月28日(土)11:00~17:00 終了後情報交換会

○場   所   九州大学大橋キャンパス (福岡市南区塩原4丁目9-1)
            https://www.kyushu-u.ac.jp/access/map/ohashi/ohashi.html

○受   付   11:00~ 5号館2階525講義室

○参 加 費  研修会(会員:無料 一般:1,500円)
          情報交換会(会員/一般:4,000円)
            ※参加費は当日受付でお支払ください。
            ※会場予約の都合上、情報交換会2次会についても出欠をお尋ねいたします。

○研 修 内 容  キャンパスツアー、会場校講演、基調講演、グループディスカッション等

○基 調 講 演  船戸高樹 氏 (九州共立大学経済学部長)
            「あらためて問う “アウトカム”ってなんだ?(仮)」



≪申込み締切≫平成26年6月13日(金)まで
          ※受付は終了いたしました。なお今後の変更、追加等につきましては、
           直接takeyama(a)chikushi-u.ac.jp(竹山優子)までメールをお願いいたします。


投稿者 : admin 投稿日時: 2014-03-31 (4572 ヒット)
【人間ネットワーク】

第31回大学職員人間ネットワークは、国士舘大学世田谷キャンパスを会場に、「大学の使命第4弾 行動する大学職員~職員が学生にできること~」を全体テーマとして開催されました。第30回に引き続き「大学職員道」に則った大学職員のあり方を自律的に考えることを中核として、基調講演につづいて「ワールドカフェ」を行いました。参加者は、北は新潟から南は福岡まで、全国から42名の参加がありました。

全体テーマ
 大学の使命 第4弾 『行動する大学職員 ~職員が学生にできること~』


■第一部 基調講演
  「落ちこぼれ大学職員」
  下 村  誠 氏  学校法人国士舘理事長室広報課長
                   国士舘理事長室100周年記念事業推進課長
                   国士舘大学21世紀亜細亜学部非常勤講師


 1990年初頭18才人口がピークを迎える時期の「広報戦略」と、その手段として実施した、学生の夢を実現する「夢企画」。そしてこの企画から生まれた「学生ボランティア団体」の活動について経緯を詳細に解説いただきました。「バブル時代」であったことから、華やかで派手な広報ということになるのですが、そこにはしっかりとしたコンセプトがあり、リスク分析がなされておりました。
 夢企画で実施した「ラオス小学校建設活動」から始まったボランティア活動について、参加する学生の動機として、①利他型 ②交換型 ③投資型 ④消費型 ⑤承認型とある中、③④⑤が多いことが紹介されました。また、活動を通じて学生たちが得ているものは、(1)感謝されることの喜び (2)真剣に語り合える仲間 (3)チームで活動をやり遂げる達成感 (4)社会が抱える課題の認識 (5)社会の様々な分野の人と接する中でのキャリア形成と捉えていますが、各項目を通じ一様に満足度が高く、学生にとってメリットの大きい活動であることを示しておりました。

今回の講演を伺い、何より「やり遂げようとする職員の強い熱意」を感じました。この熱意を持ち続けることこそ、最も、重要なことなのかも知れません。


≪ワールドカフェ≫ 学生の元気な大学とは!?
 講演に続いて、「学生の元気な大学とは」という題目で、若手企画委員8名によりワールドカフェが開催されました。
 「ワールドカフェ」とは、文字通り共通のトピックスについて各々のテーブルでリラックスした雰囲気で対話を行い、テーブルを順次移動するなかで対話の中で出たアイデアを模造紙に自由に書き出し、終了後に情報を共有することで参加者全員と話したような一体感を味わえるワークショップです。
    

 当日は、企画委員が各テーブルのファシリテータに入り、以下の手順で進行しました。
   ①ラウンド1【15分間】
    「学生の元気な大学」について対話を進める。
    

   ②ラウンド2【15分間】
    ・各テーブルの「企画者」と「カフェオーナー」以外は別のテーブルに移動して、新しいグループを作る。
    ・「カフェオーナー」は、新しいメンバーに自分のテーブルで話された内容を共有する。
   ③ラウンド3【15分間】
    ・全員が、最初のテーブルへ戻る。
    ・別のテーブルで得られた気づきや理解を統合し、探求を深める。
   ④ラウンド終了後
    ・ワールドカフェで得られた気づきや理解を、「キーワード」としてポストイットに書き出す。

        


 職位等関係なく、対等な立場でアイデアを交換するというコンセプトのもと、活発かつ和やかに対話が行われました。

    


 提示されたアイデアとしては、「職員の元気な大学は学生も元気である。」「学生・教員・職員のコミュニケーション」、「地道な挨拶」、「元気な学生を増やす仕掛け創り」等がありました。
 インプットされた講演の内容をブラッシュアップするとともに、大学職員として信念の軸におくべき「学生の元気な大学とは」という解の無いテーマについて、他己のアイデアと融合されることにより、更に深い視座を手に入れる貴重な機会になりました。

    若手有志企画委員主催
       牧  裕也 国士舘大学 コーディネータ
       谷山 博之 玉川大学
       鎌田 雅子 明星大学 1班ファシリテータ
       石川 悦嗣 明星大学 2班ファシリテータ
       山口  崇 東邦大学 3班ファシリテータ
       杉田 美調 大正大学 4班ファシリテータ
       平野 優貴 法政大学 5班ファシリテータ
       光武 晋一 明星大学 6班ファシリテータ




■第二部 情報交換会
 ワールドカフェの余韻の残る中、国士舘大学スカイラウンジへと移動し、情報交換会が行われました。奈良原関東部会長の乾杯の発声の後、各々が今後の人的ネットワークを構築すべく様々な情報を交換いたしました。
 眺望良好なこのような所をご提供いただきました国士舘大学の皆様には厚く御礼申し上げます。
 また、若手職員を中心とした企画委員の方々におかれましても、事前準備含め大変お疲れ様でした。併せて御礼申し上げます。

    


■オプション情報交換会

 恒例となっておりますオプション情報交換会として、翌12月15日(日)には、横浜名所ツアーとして2コース!関東部会の方々を中心に用意させていただきました。

   コース1:横浜名所めぐり(みなとみらい地区、山下公園 他)
   コース2:谷山博之さん結婚式参列(横浜マリンタワー)
         ※谷山さんにはご結婚を翌日に控えられているにも係らず、準備等大変ご尽力いただきました。ご結婚おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます!

 お昼には中華街に集合し、尽きることの無い情報交換をし、次回九州での再会を約束して全行程を終了いたしました。今回も多くの気づきを与えていただきました皆さまには本当に感謝しております。

 国士舘大学の皆様、若手企画委員の方々、関東部会の方々、執行部の皆様、そしてご参加いただきました皆さま、大変お疲れ様でした!
是非また九州にてお会いいたしましょう!


投稿者 : admin 投稿日時: 2013-11-21 (3488 ヒット)
【人間ネットワーク】

 平素は、本会の運営に対しましてご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 今般、下記のとおり第31回大会及び総会を開催することが決定いたしましたので、お知らせいたします。



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○ 開 催 日 程 : 2013年12月14日(土)、12月15日(日)
             ※12月15日はオプショナルツアーを予定しています。

○ 会    場 : 国士舘大学世田谷キャンパス
             東京都世田谷区世田谷4-28-1
             
             http://www.kokushikan.ac.jp/access/setagaya.html


○ スケジュール:  第31回人間ネットワーク開催要項 (PDFファイル 443KB)

○ 研修テーマ : 『大学の使命 第4弾』
             『行動する大学職員 ~職員が学生にできること~』


○ 基 調 講 演 :  「落ちこぼれ大学職員 」
               下村 誠 氏
                 学校法人国士舘理事長室広報課長
                 国士舘理事長室100周年記念事業推進課長
                 国士舘大学21世紀アジア学部非常勤講師

※基調講演終了後、テーマを「学生の元気な大学とは」に拡大してワールドカフェ方式による、
 所属部署、立場、組織の垣根を越えてオープンな話し合いをいたします。そこで発想が膨ら
 み、創造性が発揮される議論の中から様々な「気づき」を得ていただき、参加者全員が成果
 を持ち帰って実行に移せる、そんな期待をいたしたいと思います。

○ 参 加 申 込 : 
   こちらのフォームよりお申し込みください。

○ 参 加 費 :
    ■研修会 :
     会  員         無料
     一般参加(会員以外) 1,500円
    ■情報交換会 :
      会員、一般共     4,000円


■□【会員の皆様へ】□■
 当日は、本年度総会を13時00分より開催いたします。
 「申し込みフォーム」にて総会のご出欠をお知らせください。

 なお、ご欠席の方は、定期総会の議事委任について、以下のフォームもご登録ください。

   こちらのフォームよりご登録ください。

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投稿者 : admin 投稿日時: 2013-11-15 (3395 ヒット)
【人間ネットワーク】

第30回大学職員人間ネットワークは、追手門学院大阪城スクエアを会場に、「大学の使命」をテーマとして開催されました。29回に引き続き「大学職員道」に則った大学職員のあり方を自律的に考えることに焦点を絞り、貴重講演・班別討議での形式で研修会を行いました。
会場校を代表して追手門学院大学学長 坂井東洋男先生のご挨拶から開会し、大学職員が学ぶ姿勢こそ、学生の自主的な意欲の引き出しにいい影響を及ぼすと当会へのエールをいただきました。

■基調講演:川嶋太津夫氏(神戸大学 大学教育推進機構教)
  「あれから20年、これから20年 -大学教育改革と職員の役割-」


 第一部は、神戸大学の川嶋太津夫先生による基調講演から、関川副会長の進行で始まりました。(以下は講演の概要)

**********************< 概 要 >**********************

 1991年大綱化以降の大学を取り巻く答申の資料を追うと、実は昨年8月の答申も20年前の答申も同じ問題を提起し、同じ解決案を出していることが分かる。つまり大学をめぐる問題は同じことを繰り返しており、わが国がユニバーサル化に対応できていないことが言える。
 いまや幼稚園と同じ割合で大学生になる進学率であるが、大学の中にはエリート段階~ユニバーサル段階の学生が混在している形となっている。それは東大内でもいえることであるように、どの大学内でも生じている状況である。今後も大学が学士力を保証してその知識や能力を証明するには、大学はその使命、学生の学習を生み出すことへのシフトを遂げなければならない。これまでの研究組織や教育組織から、学習組織への転換「学習パラダイムシフト」へ、1.大学の使命と目的 2.成功の基準、3.教育と学習の構造、4.学習理論、5.役割の定義 などの面から、視点の転換が必要である。しかしながら学生の学習成果をあげるための大学改革の成功には課題が山積の現状がある。(これらの課題克服への手がかりとして、3つのExerciseを通して、われわれ教職員の本務校や日常の考えなどを基に話を進められた。)

(Exercise1)大学改革にはどのようなもの、また、着手してどのくらいか.
⇒「新学部・新学科の設置」「組織、センター化」「新しく教職員の雇用」これらの事例が出されたが、果たしてどれだけの成功がなされたかは疑問である。
(Exercise2)職・人の配置の問題は何か.
⇒間接部門部署に人が多く配置されたり、ガバナンスがしっかりしていない。また、SDが一体化していないなどの統一したスタッフ養成がなされないということがあげられる。そのためにもたとえば、教職員合同形式の研修も必要ではないか。
(Exercise3)学生・教員・職員の課題は何か
⇒学生は自主性がないことが授業にも授業外学生生活にも顕れ、教員は授業を自身の所有物と捕らえられていることもある。職員は、学生の変化に敏感になり、学生が主体的に学ぶための職員のあり方を考える必要がある。

 学生の変化・実態を経年的にみると学習時間の低下、興味あることよりも“楽勝”単位科目への選好、保護者への依存など、自律性の欠如が目立つ。一方社会から大学での学びの要請としては、学生自らの「質問する力」の涵養といわれている。ジェネリックスキルは大学教育と社会とのギャップを解決する万能薬ではない。これらから具体的に大学に望まれる講義形態は「プロジェクト型の学習経験」で「コミュニケーション能力を養う」ものといえる。なにを「教える」から、学生が「なにを学んだか、出来るようになったか」を中心に、われわれ大学はその使命の基本に戻る再認識が必要である。

**********************< 以 上 >**********************


 講演を聴き、われわれ大学職員は学生の学習・学習成果にどう関わっていけばいいかを考える機会に恵まれました。これまでの20年に及ぶ改革が必ずしも成功しているとはいえない理由はなぜなのか、今後は教室内だけではなく、教室外での学生すべての活動についてわれわれ大学人は学習者(=学生)中心の大学教育に注視していく必要があると認識しました。最後に、「これまでは学生は助手席の客ととらえられていたがこれからは、学生自身が運転手となり、われわれ教職員は運転手がきちんと運転できるように、学生生活のすべてを使ってたくさんの経験をさせられる、『経験のデザイナーとなる存在』となってほしい」と締めくくられた川嶋先生の言葉が、印象深く残りました。




■グループ討議 「学生の主体的に学ぶ意欲を引き出すために、大学職員道はどうあるべきか」


 つづくグループ討議では、川嶋先生の基調講演を受け3つの小テーマに絞り、大学職員道がどうあるべきかを討議し、それぞれの日ごろの現場経験から意見が交わされました。
テーマ「学生の主体的に学ぶ意欲を引き出すために、大学職員道はどうあるべきか」
  1. ガバナンスの面でのあり方
  2. 組織風土の面でのあり方
  3. 職員人材育成の面でのあり方
 グループ討議の後は、班の発表を通して情報共有しました。


 第一部の最後に副会長の竹山より統括がありました。川嶋先生の言葉を借りると、教育の成果が公道(社会)を運転するということであればわれわれは、教育を施した卒業生の助手席に乗ったときに安心して助手席でドライブを楽しめる、そういう学生支援をしましょうと纏めがあり、第一部の閉会となりました。




■情報交換会、オプショナルツアー:新しい歩みの開始


 第二部の情報交換会では、斎藤顧問の乾杯に始まり、水谷理事長の挨拶が続きました。途中で研修会に先立ち投票が行われた当会の名称変更についての結果発表がされると、「大学職員人間ネットワーク」 という新しい名としての幕開けを、全国から集った仲間とともに祝い、日ごろ抱えている疑問や課題を共有する有意義な時間が深まり、すべての参加者による自己紹介で盛り上がりました。最後は鈴木副理事長による人間ネットワーク恒例5本締めによって中締めとなりました。翌日のオプショナルツアーでもまた人とのつながりの醍醐味をあじわい、水陸両用バスでめぐる大阪の街を楽しみながら明日からの力を充電しました。名残惜しく大阪駅で解散となるぎりぎりまで、今回もまた、人とのつながりの強みを感じる時間となりました。
        

    


 会場校の追手門学院大学の皆様をはじめ、京都・大阪部会の皆様には大変お世話になりました。心よりお礼申し上げます。次回は国士舘大学で実施します。東京の地でまたたくさんの仲間との再会や新たな出会いを楽しみにしております。


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