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 「人間ネットワーク」
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【人間ネットワーク】
【人間ネットワーク】 : 第33回人間ネットワーク開催報告【12/13 愛知】
投稿者 : admin 投稿日時: 2015-01-11 (2977 ヒット)
【人間ネットワーク】

大学の使命第6弾『わたしたち職員が“育つ”学びとは』

 第33回大学職員人間ネットワークは、椙山女学園大学を会場に「大学の使命第6弾 『わたしたち職員が“育つ”学びとは』」を全体テーマとして開催されました。全国からの42名の参加者で、キャンパスツアー、基調講演、グループディスカッション、情報交換会の時間を通して、年々多様化する大学職員の業務の礎となる学びを伸ばすためのキャリアについてともに考える時間を持ちました。

◎キャンパスツアーの様子









会場校挨拶 椙山女学園
小林事務局長



■基調講演:キャリア成長に求められる学びの自己実現
  名城大学大学院 大学・学校づくり研究科長 池田輝政先生



 今回は『わたしたち職員が“育つ”学びとは』を研修のテーマとして、基調講演の講師に名城大学人間学部人間学科教授、大学院 大学・学校づくり研究科長の池田輝政先生に、「キャリア成長に求められる学びの自己実現」という演題でご講演をいただきました。
 池田先生は、今回の研修の目的に合致したテーマとして、“キャリア成長”・“自己実現”をキーワードにお話を進めてくださいました。
 前提として、“学び”と“キャリア成長”ということを考えるためには、“思考”の原点が大切であると示され、そのためには『理論的に正確なものを原点におく。』とご説明頂きました。
 本題では、まず“自己実現”についてMaslowの5段階理論についてご説明頂きました。Maslow の“欲求理論(よっきゅうりろん)とは、人間が健全に生きるための欲求を、「\戸的欲求(Physiological needs)、安全の欲求(Safety needs)、5属と愛の欲求(Social needs / Love and belonging)、ぞ鞠А並砂邸砲陵澣瓠Esteem)、ゼ己実現の欲求(Self-actualization)」の5段階の階層で体系化したものです。
 このお話の中で、『欠乏を充たす欲求を繰り返す(経験)ことで、バランスコントロールができるようになる。』とご説明頂き、児童期でセルフコントロールができないと、20代〜30代で苦労することになること、それから、人間が絶えず成長しようとする生き物であるのは、自己実現の欲求に根源があることも解説いただきました。
 また「人間のキャリア成長(ライフとワーク)全体像を体系化」した、Donald E. Superの「Rainbow理論」についても触れ、『人は、ライフスパン(Life Span)によって役割が異なる。』ことを説明のうえ、「ライフステージで節目となる個人の役割と選択のダイナミックス」を解説される中で、本日のキーワードへの提言でもある『自分で決めないと成長はない。』とお話してくださいました。
 次に、“キャリア成長”のお話しに移り、先ほどの“自分で決める”ことに関して「選択に影響を与えるキャリア・アンカー(自己像の要素)の可視化」についてご説明頂きました。
 自己像の一部としてのキャリア・アンカーとは、アメリカの組織心理学者Edgar Henry Schein によって提唱された概念で、“自らのキャリアを選択する際に、最も大切な(どうしても犠牲にしたくない)価値観であり、自己実現欲求につながる錨のようなものであり、また、周囲が変化しても自己の内面で不動なもののこと”です。
 池田先生は、キャリア・アンカー(自己像)を「とくに確立期(22〜35歳)における、キャリア選択を促進・抑制する自己概念」として、Scheinによるキャリア・アンカーの8分類を「,修瞭擦暴┐任襦糞蚕囘・機能的能力)、⊃佑閥働する経営管理の仕事(管理能力)、自律と熱意を必要とする仕事(創造性)、だ験茲琉堕蠅鳩兮垣(安全性 - 安定的)、テ販して新たな仕事をする(自律と独立)、η塾呂鮴犬して人の役に立つ(奉仕・社会献身)、Э佑里笋蕕覆い海箸膨戦(純粋な挑戦)、┿纏と生活の両立(ワーク・ライフバランス)」とご説明くださいました。
 この説明の中で、“自己成長”とは“悪い環境でも自ら作り変える”ことと例示され、『環境は与えられたものと考え、変えることが出来ないと思うと成長しない。逆にその環境を変えることが成長である。』とお話しくださいました。
 ご自身の経験と実績をモデルとして、キャリア成長について具体的にライフキャリア分析表を基に自己分析もご紹介いただきながら、「個性とは、自らの強みを発見し打ち出すこと」・「強みと弱みのメリハリをつけること」とお示し頂き、研究者としての自己のキャリア・アンカー(自己像)についてもお話しいただきました。
そして、大学という組織においての自己実現に関して、教職協働の難しさを「経営と教育の乖離」と表現されつつ、『外的要因(組織・仕事・仲間)に対峙することで、内的要因(自己像)の成長を促す。』と説明されました。“外的要因”を乗り越えてこそ、自己実現へ向かうことができるとのお話しをいただきました。
 基調講演の結びに、『キャリア成長に生かす、あるいはそれと効果的にリンクさせるには、自己実現の学びをどのように設計・開発し、振返りをしていけばよいのでしょうか。』という問題提議のうえ、一旦ご講演を終えられました。



■グループディスカッション:キャリア成長に生かす学びとは

  


 池田先生の講演を受けて、グループディスカッションをしました。5名ずつのグループに分かれて、「キャリア成長に生かす、自己実現の学びをどのように設計・開発し振り返りしていけばよいか」というテーマで、職位や大学の垣根を超えて、日頃大学人として考える学びや今後のキャリアについて話し合いました。その後全員がそれぞれのキャリアについて書きだした紙を掲示して皆で情報共有すると、感心の声や和やかな笑い声が湧き上がり、新たな自身の学びの発見にしていました。

          


■総括:「キャリアについて」池田先生より

 池田先生は参加者のグループディスカッションへも、アドバイスや質疑に応じていただきましたが、最後の総括の時に、次のようなお話しをされました。
 自己像である“本当の自分”を「(これまでのキャリア成長)÷私=本当の自分」という公式で説明され、『Being(何者であるか)⇒Doing(何者になるのか)を繰り返すことと、<何者であるか>と<何者になるのか>に対して外的要因である“支援”が加わり、キャリア成長する“本当の自分”の成長がある。』とご説明くださいました。
 最後にキャリア成長に不可欠な視点として、トヨタのカイゼン方式の源流とも言われるFrederick Winslow Taylor(テイラー)の「科学的管理法の原理」の4つの指摘から、「,犬に観察する、提案する変更は必ず実験する、従業員もマネージャーも、共に頻繁に実験すべし、ぅ泪諭璽献磧爾魯魁璽舛任△蝓⊆ら問題解決をしてはならない」についてご説明いただきました。つまり成長過程の学び方として、学習者(学生・部下)は問題・課題の原因を調べ(観察)て仮説を立てる。次にその仮説を変更する場合も必ず検証(実験)を行う。そして学習者とともに指導者(教員・上司)も検証を行うが、指導者はコーチング理論に基づき、必ず学習者が自ら問題解決できるように導くことで成長を促すものであることを今回のテーマの結びとしてお話しいただき、池田先生からの講演と総括が終わりました。

 先生のお話しは、大変興味深く、今回のテーマである『わたしたち職員が“育つ”学びとは』に関して、“自己探求”・“自己省察”について、改めて考える機会を得ることができました。また、今回のお話しからも、組織としてチームで働くためには、他者への共感的理解が必要ですが、そのためにも”自分を知る”(自己像)が重要だということ、他者を尊敬し、結果自尊できれば、そのことが自己実現へのアプローチであると、再認識させていただきました。




■オプショナルツアー:国宝犬山城を目指して 〜ユキニモマケズ〜

 翌日は、オプショナルツアーとして国宝『犬山城』散策に出かけました。犬山遊園駅に着くころには雪が舞い始め、雪が降りしきる中を犬山城へ。登城後は、犬山城の東にある「有楽苑(うらくえん)」を訪れ、国宝茶室如庵、重要文化財旧正伝院書院、庭園を見学。城下町の散策など歴史・文化を堪能しました。
  昼食は、郷土料理の「とうふ田楽と菜飯」に舌鼓を打ち、佛教大学の水谷氏によるアクティブラーニングの実践演習を参加者全員で体験するなど、会員相互の親睦を深める時間を持ちました。
 6月の京都大会での再会を約束して、「イエ〜イ!!」の掛け声で乾杯を行い、帰路につきました。








 次回、第34回大会は6月に京都で開催の予定です。たくさんの方々との出会いを、楽しみにしております。


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