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事務局
大学職員「人間ネットワーク」
 事務局 下山 貴宏
 (京都文教大学)
 京都府宇治市槇島町千足80
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中部大学 高ヒット [地図表示]
2013-7-18 10:57 投稿者: Webサイト管理者 (記事一覧) [ 8718hit ]
第29回人間ネットワーク【11月 愛知】開催報告

 第29回私立大学職員『人間ネットワーク』は、平成24年11月24日、愛知県春日井市にある中部大学リサーチセンター大会議室において開催されました。
 今回のテーマは「大学の使命」の第2弾。「大学を変える、職員が変える」を小テーマに、23の大学等から32名の参加者を持って、職員のどのような学びをもって大学を変えていけばいいのかを中心に基調講演、グループディスカッションを展開しました。
 開会に先立ち、20名前後の参加者により中部大学民族資料館を中心にキャンパスツアーが行われました。
 更に、会員による総会が行われ、次回大会会場校として、追手門学院大学で実施すること、会長の任期中における開催テーマを、「大学の使命」としたいという提案、及び会計報告が満場一致で承認されました。

■基調講演:京都大学 中元 崇 氏「大学職員が『学ぶ』ということ−大学院とSD−」
 司会進行本会事務局長 関川 歩(新潟国際情報大学)の開会宣言に始まり、本会会長 岸部 亨(明星大学)の挨拶、及び中部大学事務局次長の川尻則夫様からのご挨拶によって開会されました。基調講演をいただく講師の中元氏が紹介され、以下の概要のとおり講演が始まりました。 <講演の資料あり>

【概要】
 大学職員道という観点から道を考えると、元々道があるわけではなく、歩く人が多くなればなるほどそれが道になってくるということがわかります。ただその道にも難易度や、内容の違うものがあり、特に昔と現在を比較した場合、大学職員の道を考えると大きな違いに気づくでしょう。
 大学職員が「学ぶ」前に、“おとな”が学ぶスタイルを整理してみるとその特徴として、学ぶ目的が明瞭であるものの、環境的、時間的な制約があるのが特徴であることに気づきます。そのほとんどが教育機関を利用しない学びであるものの、最近では大学院という場を利用した機会が増えてきており、学びやすい環境になってきていることが挙げられました。しかし大学院に進学する最も多い理由が、学習に対する内的動機付けであるとの調査事例が紹介されました。
 何故大学職員が「学ぶ」必要があるのかという課題については、従来型の「持ち合わせているスキル」+「OJT」では絶えざる課題の解決を成すことができずに、追いつかなくなってきているからという実態があります。知識基盤社会の到来に伴い、そのモードが、受身でOKという「OJT」至上主義から、絶えざる課題の解決に着手するスタイル(Off-JTや自己啓発)が問われる時代に変わってきた為なのでしょう。
 大学職員が何を「学ぶ」べきかは、課題解決の方法として「K:勘」「K:経験」「D:度胸」が必要であることも然ることながら、シングルループ学習では限界となってきており、持論を一度捨て、再構築するダブルループ学習が必要です。一層流動的で複雑化した先行き不透明な時代、全く新しい状況、絶え間なく発生する問題については、
  問題把握 → 課題設定 → 政策・企画立案 → 提案・合意形成・実施
という勝利の方程式が必要ではあるが、このプロセスに対し、大学院での教育内容とが親和性が高いことがわかります。アウトプットそのものが政策立案過程とリンクしたり、修士論文が自大学の政策に直結させることができるからです。
 また大学行政管理学会専門職養成カリキュラム開発プロジェクト(2000.p.50)出典から、大学院を目指す理由を5点取り上げられます。
  1.学位が要求していることは知識を集積することよりもアカデミックな研究の基本コンセプトや方法論を学ぶこと
  2.大学史、大学論というものは大学院レベルの研究課題としてある程度体系的に学ぶべき
  3.いくつかの分野にわたって横断的かつ専門的な学習が必要
  4.貴重なネットワークづくり
  5.教員と職員がある程度同じ土俵で議論できるようになるうえで、職員が大学院レベルの教育歴があることは不可欠とまでは言えないが、社会的ステータスの観点からきわめて有効
 最後に、大学職員は大学院でどのように「学ぶ」のか、についてご自身の経験も踏まえ、大学院課程のカリキュラム事例等解説がなされました。特に修士論文の水準として、「書きたいこと・やりたいこと」をもって入学したとしても、それだけでは論文にならない、「できること」と「社会的意味・学問的意味」とのバランスがとれた重なりを焦点に目指さないといけないと補足されました。
 大学院で学ぶには、実際の現場と大学院の関連・連携、個人のキャリア志向と組織としての人材育成の方向性とのギャップに課題が残るため、それら課題を踏まえた上での「学び」にチャレンジしてみてはどうか、と締めくくられました。

■グループディスカッション:ファシリテーター 村山孝道氏(京都文教大学)
 基調講演の後、小休止を挟み、班別討議の方法について本会副会長 村山 孝道(京都文教大学)から説明がなされた。5班に分かれ、いずれかのテーマにて討議しました。
  1班:自己の学びや成長を職場に生かす
  2班:大学職員としての職能開発の推進
  3班:学生の伸び代を大学職員が最大限に引き伸ばす
  4班:大学職員の手で活気あふれる能動的な組織を作る
 「大学職員が社会から評価され、各人の特性を活かせる職業になるにはどうしたら良いか」、を基本に、村山氏が作成した目標シートを使い、アクションプラン作りを行いました。ワークシートには、遠くのゴールイメージの「目的」、そのための成功基準となる「目標」、実際の行動につなげるための「活動・方法」を段階的に記入し、各グループ、制度や風土作り・コミュニケーション作りなどをどうしたらいいのか活発に意見を出しあうことが出来ました。
 班別討議が終了し、各班から討議内容発表がなされ、中元氏からは、道を極めて行き着くことも重要ではあるが、その過程こそ大事にしていってはどうか、との総評がなされました。

■次回へ向けて:「職員道とは」
 最後に本会副会長 竹山優子(筑紫女学園)より、大学職員道としては各々の職員がそれぞれキャリアプランを持ちそれぞれの「道」として極めていくこと、また管理職等上級職の観点として、キャリア形成をしていく「学ぶ」職員を理解しフォローしていくことが「道」として肝要である、との総括がなされました。引き続き、本会理事長 水谷 俊之(佛教大学)から、配付資料である『大学職員道』の歩み について解説があり、今回「大学の使命」としての大学職員の道がさらに明確に確信されました。
 終了後、場所を懇親会場、春日井駅前の「末広」に移し情報交換の場が本会水谷理事長、川尻事務局次長、と挨拶が続き、本会東海部会長大倉正次(東海大学)より本会東海部会が発足した旨会場にて報告がなされました。
 情報交換が和やかなムードで続く中時間が瞬く間に過ぎ、恒例の自己紹介がなされ、最後は本会京都・大阪部会長 石橋 靖弘(常翔学園)より次回追手門学院大学での開催案内、本会副理事長 鈴木 悟(東海大学)の人間ネットワーク7本締めで括られました。
 翌日のオプショナルツアーでは、世界最大級のプラネタリウムを有志で見学しました。その為に早朝5時台より発券の為に並ばれた 本会副理事長 原田 望(金城学院大学)、本会東海部会長 市原 幸造(中部大学)両氏に心より御礼を申し上げます。
中部大学
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