第26回人間ネットワーク開催報告【6/18 兵庫】

投稿日時 2011-07-18 | カテゴリ: 【人間ネットワーク】

 今回の人間ネットワークは、3月11日に発生した東日本大震災を省察しつつ、16年前の阪神・淡路大震災にて自らも被災を体験された学校法人大手前学園の設置校である大手前大学を会場として、3年前の第20回大会にてテーマとして設定した『大学自主防災論』を再考することをコンセプトに、防災教育による“意識”と“知識”で「自分の命は自分で守る」ことの推進を図りつつ、防災リーダーの養成はライフキャリアであるといった視点での人材育成プログラム等についての意見交換を行いました。
 言うまでもなく、今回の東日本大震災は未曾有の大災害であり、世界中からも一日でも早い復旧・復興への思いが届けられています。私たち、私立大学職員「人間ネットワーク」の参加者一同も、多くの犠牲者の方々のご冥福をお祈りし、多くの被災された方々にお見舞い申し上げ、二度とこのような思いになることが無いことを祈念したいと思います。

■基調講演:浅野英一先生「自然災害!いざ出陣できるか?学生ボランティア」
 今回の内容は、まず基調講演として防災教育をテーマにご講演をなさっておられる、摂南大学の浅野英一教授に、「自然災害!いざ出陣できるか?学生ボランティア」をテーマにお話いただきました。
 浅野先生は、専ら学生の自主的活動を支援・コーディネートしておられ、ご自身も「私は防災教育の専門家ではない。」と前置きをなさっておられます。また、大震災の関係などでボランティアに参加したがっている学生に対しても、「身の丈にあった」できることを実践するよう指導しているとのことです。
 スライドの冒頭で、上述の「自然災害!いざ出陣できるか?学生ボランティア」というテーマに対して、「自然災害発生!いざ出陣させられるか?我が大学の学生ボランティア」とお示しになり、実際の摂南大学の状況をご説明になられたことは印象的でした。
 続いて、学生がスタッフとして子どもの防災研修に参画し、子どもたちに様々な「気付き」を芽生えさせる様子を、学生の活動のビデオ映像を交えながら説明いただきました。
 説明の中では、子どもたちに、「トリアージ(病気やケガの緊急度や重症度)」を判定して「治療や後方搬送の優先順位を決める」説明を行い、自分の母親に置かれた「黒カード(救命処置対象外)」の意味は?など、残酷な現実をも見つめさせることも体験の一つに盛り込まれました。
 また、被災地での活動などを行う場合や、万が一自分が被災した場合でも、「自分の身は自分が守る」ことを忘れないようにすることが重要であること、そして、グループを束ね連帯的に行動・活動する上では、リーダーやメンバーに「勇気ある一歩」が必要だと述べられました。
 このように、学生を介して様々な活動をされる浅野先生ですが、先生が曰く、これらの学生活動について、同じ活動(テーマ)は3年続けると伸び代がなくなる(「賞味期限が切れる」)との経験談を話されました。同じ活動では、先輩の行ったことを模写するにとどまり、感動や達成感が薄まることがその原因であり、教員側が創意工夫を行うことで、学生は新鮮な気持ちで持続させることができるとのことです。この「賞味期限」の話に対しては、講演後参加者より多くの賛同や感想が寄せられました。
 そして最後に、様々な活動ができる学生が居ること、その学生こそが、大学の「資産」であると締めくくられました。



■グループディスカッション:自分の大学は何ができているのか?何をすべきか?


 講演会に続き、グループに分かれてディスカッションを行いました。

 各グループのテーマは次のとおりです。
   1)学生ボランティアの活性化
   2)防災教育とキャリアデザイン
   3)防災リーダーとしての職員教育
   4)災害時における大学の地域貢献

 グループディスカッションの後、全体会場にて各グループからの発表を行い、各班ともグループ討議の内容と短い時間ながらまとめた内容とをお話いただき、最後に浅野先生より総括をいただきました。
 閉会にあたり、村山副会長より本会の沿革と目的、そして今後も更に人と人との繋がりを大切にしていきたいとの方針が述べられ、恒例となりました全体写真撮影を行い、情報交換会での更なる「深みのある議論」と「人と人との繋がりづくり」を胸に、会場を後にしました。
 最後になりましたが、すばらしい会場をご提供いただいた大手前大学様に対し、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。





■情報交換会:お店は貸し切り!
 オプショナルツアー:あのスーパーヒーローも登場!

 今回の情報交換会は、宿泊場所としてご案内していたホテルのある尼崎駅に移動し開催しました。
 会場は変わったものの、昼間の盛り上がりは日が暮れても続き、各テーブルでは様々な内容の話が繰り広げられました。こちらも恒例となった「全員による自己紹介」。心なしか、各人ともに長かった感もあり、30数名の挨拶が終わった後、一斉にトイレに向かう姿が印象的でした。
 翌日は、神戸界隈を散策するオプショナルツアー。

 今回は震災をテーマにしていることから、阪神・淡路大震災記念「人と防災未来センター」を訪れました。実際に被災された方々がボランティアの一員として経験談をお話して下さったり、都市直下型地震を体感できるアトラクションなどを経験し、一層の防災意識を高めました。 昼食では神戸中華街へ移動し、最後の情報交換に余念無いものの、絶品中華の美味に舌鼓を撃ち、中締めし、名残惜しくも一旦解散しました。
 残られた方々は、最後の訪問地へ。山陽本線新長田駅近くの若松公園の一角にある、復興のシンボルとなった鉄人28号モニュメント。全高15mもある鉄人からは、がんばろう神戸を合言葉に復興を成し遂げた、神戸を代表する人たちの「知恵と勇気の象徴」であることを感じることができました。
 皆様、次回関東部会主催の大会でお会いしましょう。







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